通信講座セミナーレポート
乳幼児食指導士養成通信講座 会員向けセミナー 〜幼児期の食問題と実践〜
▼2014年6月7日(土) 東京学院 1F教室(東京・千代田区)
離乳食・幼児食の重要性と口腔の発達について間宮智子先生が講義

当日は梅雨に入ったばかりであいにくの雨模様でしたが、開場前からすでに受付け待ちの方がいらっしゃるなど、とても熱心な参加者が集まり、活気あふれるセミナーとなりました。
1時間目の間宮先生の講義は「食べることは、生きることである」というとてもシンプルかつ重要なお話に始まり、食欲についてや口腔の発達、子どもの生活リズム、大人がどう子どもの食を考えてコントロールしていくかなど、乳幼児食指導士としてとてもためになる内容ばかり。管理栄養士らしく白衣に身を包んだ間宮先生のハキハキしたしゃべりと歯に衣着せぬ物言いに、参加者からは「お話がとても楽しい」「もっと聞きたいです!」と大好評でした。
幼児食の試食は発見と驚きの連続!!

2時間目は、間宮先生がご用意してくださった幼児食を試食しながらの講義です。最初に「前歯だけで子ども向けせんべいをかじって食べる」という実習を行い、実際に幼児が食べている感覚を学びました。
次は「ゼラチンと寒天の違い」。間宮先生が100%リンゴジュースをつかってゼリーと寒天を作ったものを食べ比べてみました。ゼラチンは弾力があってまとまりやすい、寒天は崩れやすくまとまりにくいなど、思っていたよりも食感が違うことにみんな驚いていました。また「ゼラチンと寒天以外はなにも加えてません」というリンゴゼリーの味のなさにびっくりして「いかに市販のゼリーに砂糖が入っているかがわかりますね」という先生の言葉がとても納得できました。
最後に間宮先生お手製のけんちん汁を試食。切り込み入りと切り込み無しのこんにゃくの食べやすさの違いや、幼児向けの塩分量など、とても参考になる試食でした。
時間いっぱいまで盛り上がった質疑応答と受講生交流会

質疑応答では、実際に保育の現場で調理師や栄養士として働いている参加者を中心に、いろいろな質問やお悩みが飛び出しました。間宮先生を交えての受講生交流会でも話は続き、食や育児のいろいろな情報に振り回され、アレルギーなど細かい対応を要求される子どもの増加に悩む保育の現場をかいま見ることができました。みなさん話はつきませんでしたが、最後は時間切れで名残を惜しみながらの解散となりました。
※今後も乳幼児食指導士養成通信講座の会員向けセミナーを開催する予定です。詳細が決まり次第お知らせいたします。