通信講座セミナーレポート
乳幼児食指導士養成通信講座 会員向けセミナー 〜乳幼児食の最新情報と真空調理〜
▼2015年5月23日(土)日本フローラルアート 2F(東京・杉並区)
食にまつわる最新情報を間宮先生が詳しく紹介
5月とは思えないくらいよく晴れた暑い日に、1年ぶりの乳幼児食指導士養成講座の会員向けセミナーを行いました。主婦の方から保育の現場で活躍中の方、栄養学の先生まで、幅広い分野のみなさんにおいでいただきました。
1時間目は「離乳食・幼児食の最新情報」として、国内のみならず海外の情報にも詳しい間宮先生が、栄養学に関するいろいろなことを教えてくださいました。ビタミンに関する話から始まり、発達と栄養の話、食べ物と病気の関係など本当に多岐にわたる内容で、みなさん熱心に聞き入っていました。
間宮先生が話された中で、とくに心に残ったのが「大人で起こっていることは子どもでも起こっている」というひと言。増加する子どもの生活習慣病が問題視されている今「大人の問題は子どもの問題でもある」というのは、まったくもってその通りだとスタッフもうなずくことしきりでした。
真空調理のおいしさにみんなびっくり!
2時間目は、間宮先生が最近注目されているという「真空調理」について紹介していただきました。真空調理とは、ビニール袋に食材と調味料を入れて空気を抜いて密封し、一定の温度にしたお湯の中にビニール袋を入れて放置しておくだけで料理ができる、とても簡単な調理方法です。小分けの袋を使うので複数のメニューや味付けが一度に作れ、冷めればそのまま冷蔵庫で保存することもできるので、調理の手間も短縮できます。
今回は、その場で鶏の胸肉に火を通したものと、あらかじめ作っていただいていたサツマイモのオレンジ煮を受講生のみなさんに試食していただきました。鶏肉は何の味付けもしないままビニールに入れてお湯につけましたが、塩コショウがいらないくらい鶏の味がしっかりと感じられ、なによりも胸肉とは思えないジューシーさに「これはすごい!」とみなさん大感動! 栄養素や素材の味を逃がさないという点では、減塩調理やカロリー制限などの食事の調理にも向いているので、ぜひみなさんに使っていただきたいと思います。
※2枚目が実際に使った真空調理の鍋。今後弊社で取り扱う予定です。
さまざまな悩みを打ち明けアドバイスしあった受講生交流会
授業最後の質疑応答では、いろいろな質問が出るなか、子どもの発達と食事の話から「便利な食具を使いすぎると成長が阻害されることについての注意」を間宮先生からご指摘いただきました。その例として「ストローの多用による吸い食べ」や「傾けてもこぼれないコップを使い続ける→微細な調整をしなくてよいので手首の発達が遅れる→手先が育たない」といった話をうかがい、みなさん真剣な表情でメモを取っていました。
質疑応答のあとは、間宮先生と受講生のみなさんでの交流会です。日々、乳幼児と接する中で持ついろいろな疑問や悩みをお互い打ち明け、間宮先生に意見をうかがったり、受講生同士でアドバイスし合ったりと、とても密度の濃い時間を過ごすことができました。交流会終了後には連絡先を交換し合う姿も見られ、みなさんにご満足いただけたセミナーとなりました。
※今後も乳幼児食指導士養成通信講座の会員向けセミナーを開催する予定です。詳細が決まり次第お知らせいたします。