通信講座セミナーレポート
薬膳実践セミナー〜冬の養生薬膳〜
▼2014年11月20日(木)東京学院 1F教室(東京・千代田区)
何を食べてどう過ごすかなど、冬の養生について新井先生が詳しく解説
今回は、薬膳講座 講師の新井友加里先生による2時間の講義がメインです。平日開催のこの日はあまり参加者は多くなかったのですが、そのぶん新井先生と受講生のみなさんとの距離が近く、密度の濃いセミナーとなりました。
1時間目は「冬の養生薬膳」ということで、中医学的に見たときに冬はどんな時期なのか、その間をどのように過ごすべきか、どんなものを食べればよいのかなどを、テキストよりも詳しく掘り下げて説明していただきました。とくに冬は「腎をいたわるのが良い」ということで、万人向けの体を温める(腎を温める)食材や、陰虚の人向けの腎陰を補う食材について教えていただきました。
また、冬に活発になる寒邪(かんじゃ)や風邪(ふうじゃ)がどのように体内に入ってくるのかや、それに対抗するための食べものなど、冬に多い症状とその対処法なども解説していただきました。
(写真は、9月に発売されたムック本の中から新井先生監修の冬におすすめの薬膳鍋を紹介しているところです)
冬の薬膳茶を飲みながら、冬に多い悩みの「冷え性」について学習!
2時間目は「冷え性と薬膳」がテーマでした。冷え性とはどのような状態で、原因はなにか、改善のためにはどうすればいいのかといったことを、中医学と薬膳の観点から説明していただきました。私たちはひと言で「冷え性」と言ってしまいますが、薬膳ではそれが「なぜ起こっているのか」によって、対応がまったく変わってきます。気や血が足りないのか(気血両虚)、陽が足りないのか(陽虚)、気が滞っているのか(気滞)など、原因による症状の違いやお勧めの食材、また冷え性に良いツボなども紹介していただきました。
このとき、受講生のみなさんには、新井先生ブレンドの薬膳茶(黒豆、桂皮、紅花入り/写真のポットの中身)を試飲していただきました。この日は雨が降って少し寒い日だったこともあり、巡りを良くして体を温めるお茶は飲みやすくておいしいと好評で、おかわりされる方も多数いらっしゃいました。
新井先生直々にみんなで舌診していただいた受講生交流会
授業のあとは新井先生と受講生のみなさんで交流会を行いました。今回は「人数が多くないので特別」ということで、新井先生が受講生全員の「舌診」をしてくださいました。一人ひとりの舌を見て、表面がどのような状態になっているか、それによってなにが導き出されるかを説明していただきました。新井先生はもちろん、みなさんにも見てもらいながら舌を「べー」と出しての舌診はちょっと恥ずかしくもありましたが、実際に舌の状態を見ながらの診断はとても勉強になりました。
この他にもいろいろと新井先生に質問したりお互いの状況を報告しあったりして、時間いっぱいまで交流会は続きました。
※今後も薬膳アドバイザー養成講座の会員向けセミナーを開催する予定です。詳細が決まり次第お知らせいたします。