人のフリ見てわがフリ直せ! 作例まんが&テクニック解説 | ほっぷすてっぷオンライン

人のフリ見てわがフリ直せ 作例まんが&テクニック解説

● 先輩の作品を例に、まんがについてのテクニックを編集部がくわしく解説します。

● 作例まんがとテクニック解説を読んで、作品づくりの参考にしてみてください。

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作例まんが『ミラクルなシグナル』 少女まんが講座 静岡県 憂菜

あらすじ

同じ学園の沙夜と祐也の2人は仲のいい友だち。確認し合ってはいないがお互い好意を持っていた。

そこに校内でもイケメンな先輩が沙夜に接近。なぜか沙夜は「好きな人はいないの?」とたずねられる。先輩の質問の意図とは…そして2人の恋の行方は!?

テクニック解説

はじめに

今回の作例マンガは、静岡県の憂菜さんの描いた「ミラクルなシグナル」です。

ヒロインの沙夜と男友達の祐也の2人のラブコメディ漫画です。日常の中で揺れ動く沙夜の心理描写を中心に物語が進んでいきますが、終盤に意外なキャラが登場して2人は急接近していきます。その構成などに焦点をあて解説していきます。

ドキドキさせる展開

素直になりきれないヒロインがドキドキしながらも気持ちを確かめていくところは、読んでいて魅力的なポイントでした。十代の女の子は、好きな男の子のささいな言動がとても気になりますよね。

王道のストーリーではありましたが、後半に妖精が出てきて2人をくっつけるという意外な展開も面白かったです。

色々なアイテムを活用しよう!

▲ 場面の移り変わりや時間の経過は漫画の大事なアクセント!

4/16右ページで「委員会長すぎだよ〜」という台詞があります。台詞を通して時間が分かる良い演出ですね。時間の要素を入れ込むと物語に深みが出てきます。

台詞の他に時間の経過を表現する方法として、時計を作中に描いたり、夕日を描くなどの方法があります。背景をさらに加筆しなくてはいけないですが、時間を視覚的に伝える有効な方法なのでどんどん取り入れていきましょう。

奇抜な展開でも大丈夫

作中、恋愛案内の妖精ブーケが出てきて2人をくっつけようとします。突然の登場にビックリな感じもしますが、これはこれでよいのです。

漫画の世界では色々なことが起こります。死んだ人間がよみがったり、ふとした事故がきっかけで超能力が使えるようになったり、巨人が襲ってきたり…など。人気のある有名なコミックでは、その奇抜で不条理な世界観に読者は魅了され引きこまれていきます。

漫画は読者に分かりやすく表現する事が大事になってきますが、奇抜・不条理なできごとを全て説明する必要はありません。説明すると表現の仕方によっては面白みが減ってしまうこともあるからです。しかし、そういったストーリー展開をするためには伏線を張ったり、不条理な世界観を早めに出してあげるなどの工夫が必要です。

レベルアップのために

▲ 実は最初に登場していたブーケ。もっと存在感を出してもよかったかも…!?

今回の物語では重要な登場人物となる妖精のブーケ。他の学生のキャラクターたちと違い個性的で良いキャラクターでした。それだけに、一番最初(1/16の2コマ目)に出てから、終盤まで妖精の姿では物語に登場しなかったのはとても残念でした。先輩や女の子に変身してはいましたが、もう少し前の段階からその存在をアピールしても良かったかもしれません。例えばブーケが変装している時に、台詞の語尾を「もっとゆっくり考えてみるといいジョ」など、読者に違和感を持たせるような口ぐせを言わせるのも方法の一つですね。

漫画というものは必ずページ数の制限というものがあり、商業誌になると、16Pや32Pなど決められた範囲内で描くことが求められます。限られたページ数で色々な要素を盛り込むためには、この物語は何を伝えたいのか。そのためには何が必要で、何が必要ないのかをチェックしていくことが大事になってきます。コンテを描き終わった時に読みなおしてみると良いでしょう。次回の作品も期待しています!

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